がいな人(びと)。直訳すると「ものすごい人」──。
第40回の玉翠会で幹事団を務める平成9年卒には、一風変わった職業に就いて活躍しているがいな人がたくさんいます。中でも「がいな度(ものすごさ)」の高い7人6組の男女にスポットを当てました。
現在の仕事の内容はもちろんのこと、私生活、高高時代の思い出などをインタビューしました。
生まれてきた責任を感じずに、
自分の可能性を広げていけるように
神内 聡
学校で起こるいじめや保護者とのトラブルなどを法的に解決する弁護士を指す「スクールロイヤー」。
文部科学省が2018年度から予算化し、全国でスクールロイヤー制度を導入する学校が急増している。
スクールロイヤーの中でも高校教師と兼務して、学校の内情により詳しい立場から相談をさばくのが、平成9年(1997年)卒の神内聡氏だ。兼業は初と言われており、2018年のNHKドラマのモデルになった人物と噂されている。
文化を作る。
終わりがない課題に、スポーツの力でチャレンジ
黒田 卓志
Jリーグ大宮アルディージャのフロントに入り、クラブチームでのフロント業務をおよそ10年間経験した後、Jリーグの競技運営部、経営企画部を経て、現在はJリーグフットボール本部の責任者を務めている黒田卓志氏。
小学校から始めたサッカーに関わりながら、Jリーグの理念の1つである「豊かなスポーツ文化の振興及び国民の心身の健全な発達への寄与」の実現に向けて、スポーツの可能性を広げる仕事にまい進する。
ただうまくなりたい。
「まだ夢の途中だ」と思って
國末 貞仁
サックスとの出会いは小学4年生の時。
2年後には、「将来はプロになる」という大きな夢を描くようになった國末貞仁氏。
中学、高校では吹奏楽部に所属し、その後、著名な演奏家を多数輩出している難関の東京藝術大学に入学した。現在、ソロ活動のほか、「Quatuor B(サックス四重奏)」「サキソフォックス」「ブラス・エクシード・トウキョウ」など多くのグループに所属して、サックスを奏でている。今も進化を遂げるサックスプレイヤーの軌跡を追った。
目標達成はどれも綱渡り。
自信満々ではなく、できると信じて
内海 真希
ある時は気象予報士、ある時はチャンネルの登録者数が3000人を超えるYouTube「マッキー英語」のユーチューバー、ある時は延べ1000人以上の日本人・外国人に英語を教える英語講師──しかしてその実体は、自分に厳しい課題を課す3児(11歳、9歳、4歳)の母、川崎(旧姓:内海)真希氏だ。
多彩な顔を持つ氏は現在、英語学習の目標を達成に導く英語コーチとして、活躍する。
どんな道でも
「その選択肢で良かったね」と最後に
周りに思ってもらえるように
眞鍋 邦大
東京六大学野球、リーマンショック、渡米、小豆島への移住、起業、地域おこし──。あまりにも華麗で、そして波乱に満ちた人生を送ってきたのが、眞鍋邦大氏だ。
様々な体験を経ながら、常にあきらめず「挑戦」を続け、そして今また「大学人」として新たな仕事に挑んでいる。これまでの人生の歩みと、飽くなき挑戦への気持ちを聞かせてもらった。
「同じ高校の同級生がいるよ」
はじまりは、風の噂から
宮本 拡嗣
宮本 絵美子
高松高校H9年(1997年)卒の宮本拡嗣氏と宮本(旧姓、亀川)絵美子氏。
高校時代はほとんど接点がなかった2人だが、社会人になってから、有限責任監査法人「トーマツ」に入社。東京事務所でのまさかの再会を経て、2人の仲は急速に深まり結婚することに。
今は実家の田んぼを手伝うため、香川県へUターンで移住して、トーマツの高松事務所で働く日々だ。