新型コロナウイルス感染症の拡大に伴って高高のストーリーはどう変わったのか。
現在、大学1年生の令和4年(2022年)卒に、コロナ禍中の高校生活についてインタビューしました。
──新型コロナウイルス感染症が拡大したのは、何年生の時ですか。
高校1年生の時です。2月の学年末テストの途中に安倍首相の会見があり、全国一斉休校が発表されました。
緊急の職員会議が始まり、私たちは教室で待機。戻ってきた先生から、明日から休校になると通告を受け、残りの日程で実施予定だったテストは中止になりました。
その時はそれほど長く休校が続くとは思ってもいなかったので、テストが中止になり、春休みが長くなって「ラッキー」程度にしか考えていませんでした。
──休校は、いつまで続いたのですか。
4月に始業式があり、その後2、3日は登校することができました。ですが、その後再度緊急の職員会議があり、私たちは教室でドキドキしながら待機しました。
結果、再度休校。次にいつ登校を再開できるかも分からなかったので、その時は本当に悲しかったです。その日の放課後に、同じ部活の友人たちと集まり、寂しいね、離れたくないねと気持ちを共有しました。
その後5〜6月頃から分散登校が始まり、6〜7月くらいからようやく通常登校となりました。前期の前半の授業がつぶれてしまったので夏休みは11日間になりましたが、文化祭の準備などに取り組めたので、よかったです。
──その後は、それほど制約なく高校生活を送れたのでしょうか。
例えば、修学旅行は2年生の2月に北海道へ行く予定だったのですが、早い段階で延期になりました。
その後、2年生の1月に山陰地方に行くことに変わりましたが、直前で「まん延防止等重点措置」が出され、再度延期に。最終的に、3年生の11月にレオマワールドと、四国水族館に遠足に行くことができました。
宿泊無し、目的地も県内になったのは残念ですが、受験勉強の真っ最中だったので、とても良い息抜きになりました。
──食堂は普通に使用できましたか。
向き合って座れないように席の数が減らされましたが、通常通り食事をすることができました。教室で弁当を食べる場合は、全員真っ直ぐ前向きに座り、無言で食べるように指示がありました。それでも、少しはお喋りしてしまいましたけど。(汗)
──高校生活のほとんどを「ウイズ・コロナ」で過ごしたのですね。
文化祭も1日に短縮となりましたが、ありがたいことに実施できました。また部活も感染状況によって観覧者数が制限されましたが、活動も試合もできましたので、楽しい高校生活を過ごせたと思います。
(インタビューを終えて)
コロナ禍で休校になった時は、まとまった時間が取れたことを生かして、受験勉強に励んだとのこと。高高の伝統である「雪持ち笹の気高い精神」は、令和の高高生にもしっかりと受け継がれています。
何事も前向きに捉え、どんな状況でも頑張る高高生の強さを感じ、大変頼もしく思いました。